最近株価が下がってきており、買い時かなと感じたため、$9984(ソフトバンクグループ)を調べてみました。
ざっくりまとめると、テクノロジー関連の銘柄に投資している会社です。
投資事業以外に子会社としてZホールディングス(LINEやZOZOと関連)、ARM社(半導体で有名な企業で今後$NVDAに売却)、Paypay、ソフトバンク・ワイモバイル等の通信事業などが含まれています。
〇企業概要(マネックス証券より引用)
日本を代表するIT投資会社、時価総額国内2位。情報革命(AI革命)への投資会社として、NAV(時価純資産)を価値尺度に世界の有力企業(AI、モバイルインターネット、半導体、通信)に投資。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF1、SVF2)による投資事業が中核。投資先は通信インフラやサービス、ロボティクス、ライドシェア、自動運転、バイオメディカル、金融、保険会社など(アリババ、Tモバイル、ウィーカンパニー、滴滴出行、ウーバー、英ARM社売却先の米エヌビディア社、ブライトスター売却先の親会社等)。主要な連結子会社はソフトバンク<9434>、Zホールディングス<4689>、ソフトバンクビジョンファンド。2013年米携帯電話3位のスプリント・ネクステル社買収によりグローバル展開への布石に着手。2015年Netflixと提携(映像配信サービスを開始)。2016年半導体設計の世界最大手・英ARM社を買収(3.3兆円)。2017年10兆円のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」設立。2018年自動運転でトヨタ自動車<7502>と提携。2020年米スプリントはTモバイルとの合併に伴い連結外へ、英ARM社を米エヌビディアに売却(4.2兆円)、ブライトスターを売却。
→投資会社のような存在です。$NVDAの買収で話題のArm社、LINEで有名なZホールディングスなどが子会社に含まれています。
〇構成セグメント
→決算短信より、構成セグメントは上記のようになっています。
①持株会社投資事業
・ソフトバンクグループおよび子会社が行う投資事業のセグメントです。
→投資先は有名な企業が多い印象です。
②SVF1等SBIAの運営するファンド事業
・ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)で知られているセグメントです。
・100%子会社である英国SB Investment Advisers (UK) Limited (SBIA)が運営しています。
・SVF1は「ユニコーン(投資時において企業価値が 10 億米ドル以上と推定される非公開企業)」を中心に、AI を活用した成長可能性の大きな企業への投資を保有しており、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指しているようです。
・SVF2は、テクノロジーを活用して各市場をリードする成長企業への投資を通じて、AI 革命を持続的に加速することを目的に、2019 年 10 月にソフトバンクグループ㈱から出資コミットメントを取得して設立されています。
→SVF1については当期に上場した Coupang および DoorDashならびにUberなどの投資先が好調に推移したことが良い結果につながったようであり、SVF2については上場した KE Holdings などの株価の好調な推移が影響しているようです。
→これから上場予定の投資先もあり、注視していく必要がありそうです。
③ソフトバンク事業
・移動通信サービスとしてメインブランドの“ソフトバンク”、低価格のサブブランド“ワイモバイル”、そして“LINEモバイル”だったり、法人向けのモバイル/テレワークの売り上げだったり、Zホールディングス(LINEと統合しており、ZOZOを子会社化している)のEコマースの売り上げなどが関与するセグメントです。
④アーム事業
・$NVDAへ売却される予定のARM社のセグメントです。
・「Armv9」アーキテクチャーが発表されており、注目されています。
⑤その他
・ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドおよび Fortress Investment Group LLCといった投資事業に加え、決済サービスのPaypayが関わるセグメントです。
〇チャート
→日足チャートはちょうどMACDがクロスしたタイミングです。
→PBRの推移でみると、ここ1年間では最も割安な位置にあります。
〇直近の決算
→ともに決算はPassしています。投資事業の好調で純利益がとても高く、$AAPLに次いで世界2位になったようです。
🌟まとめ
・ETFのように、$9984に投資することで間接的に世界中の色々な企業に投資するようなものとなりそうです。
・テーパリング、その後の利上げが懸念される中、難しい相場の中で投資事業がどれだけの成果を上げられるかで業績も変わってくると思います。
💰個人的には・・・
・日本の企業がこうして世界のランキングで上位を取ることができるのは、すごく誇らしいなと感じました。
・コロナウイルス感染症の流行に伴う株価下落後の急回復による、株価上昇の影響が今回の決算には含まれていると思いますので、今後もこの好調な業績が維持できるかは何とも言えないかなと感じています。
・難しい相場の中ではありますが、個人的にはこうして高い利益を上げて世界のランキング上位に食い込むような企業を応援したい気持ちもあるので、投資事業がうまくいくことに期待して投資していくつもりです。