TSLAに続いて、EV関係のNIOについての銘柄分析をしてみようと思います。
○事業内容(NIO IncのHPより)
NIO Inc.は、中国のプレミアム電気自動車市場のパイオニアです。スマートでコネクテッドなプレミアム電気自動車の設計、共同製造、販売を行っており、コネクティビティ、自律走行、人工知能などの次世代技術の革新を推進しています。また、ユーザーエクスペリエンスを再定義し、包括的で便利で革新的な充電ソリューションやその他のユーザー中心のサービスをユーザーに提供しています。NIOの中国語名である「微来」(Blue Sky Coming)には、より環境に優しい未来を目指すというビジョンとコミットメントが込められています。
私たちが最初に開発したモデルは、2016年に登場したスーパーカー「EP9」です。EP9は、魅力的なデザインと力強い走行性能を兼ね備え、驚異的な加速力とクラス最高の電動パワートレイン技術を実現し、プレミアムブランドとしての地位を確立しました。
当社は、2017年12月16日に開催されたイベント「NIO DAY」で、当社初の量産型電気自動車「ES8」を一般公開し、2018年6月28日から納車を開始しました。ES8は、卓越したパフォーマンス、機能性、モビリティ・ライフスタイルを提供する7人乗りのオールアルミ合金ボディのプレミアム電動SUVです。NIOは、2018年12月に5人乗りの高性能プレミアムエレクトリックSUV「ES6」を正式に発売し、2019年6月から最初のデリバリーを開始しました。私たちは、自動車のスマートコネクティビティと強化されたレベル2の自律走行の先駆者です。中国企業が開発した最も先進的な車載AIアシスタントの一つであると考えているNOMIは、ユーザーの運転体験をパーソナライズする音声起動型AIデジタルコンパニオンです。
私たちは、包括的な付加価値サービスと、便利で革新的な一連の充電ソリューションをユーザーに提供しています。これらのソリューションには、家庭用充電ソリューションの「Power Home」、革新的なバッテリー交換サービスの「Power Swap」、充電トラックによるモバイル充電サービスの「Power Mobile」、24時間オンデマンドのピックアップ&ドロップオフ充電サービスの「Power Express」があります。これらのソリューションやサービスを組み合わせることで、クルマのライフサイクル全体を通じた包括的なユーザー体験を実現できると考えています。
私たちは、NIOハウスやモバイルアプリケーションなど、独自の販売ネットワークを通じてクルマを販売しています。NIOハウスは、クルマのショールームであると同時に、さまざまな機能を備えたユーザーのクラブハウスでもあります。モバイルアプリケーションでは、ダイナミックでインタラクティブなオンラインプラットフォームを構築しています。オンラインとオフラインを統合したコミュニティは、ユーザーのエンゲージメントを維持し、NIOブランドへのロイヤリティを高めることができると考えています。
NIOでは、スマートな電気自動車技術の向上と、自動車の所有体験の向上が相まって、スマートな電気自動車の評価と導入が促進され、地球のより持続可能な未来につながるという未来を描いています。
○NIOの事業内容をさらに分かりやすく
①自動車販売事業
・2022年に納車開始となるET7です。最も高性能なバッテリーで1000kmを超える航続距離になるようです。
・直近のカンファレンスコールでも取り上げられていたEC6です。
・NIOの初めての量産型EV
・NIOにとっては2つ目の量産型EV
🚗NIOのEVの特徴
①自動運転・運転支援システム
・運転支援システムとしてNIO pilot、最新のET7から導入される「NAD (NIO Autonomous Driving)」があります。
・LiDARを用いており、$NVDAの技術も用いられています。
・NIO pilotに関しては、TSLA同様に無線で更新されていくようです。
・また、NADに関しては2022年初頭からサブスクリプションで販売されるようで、抜かりないですね(笑)
→認識アルゴリズムやローカリゼーション、自社開発のプラットフォームソフトウェアを使用した自動運転システム「NAD」の構築を進めている。NADは、高速道路や都市部、駐車場、バッテリー交換のユースケースを徐々にカバーしていくという。センシングシステムは「Aquila Super Sensing」と名付けられ、超長距離高解像度LiDARをはじめカメラやミリ波レーダー、超音波センサー、高精度ローカリゼーションユニット、ドライバーモニタリング向けカメラを含め計33台のセンシングユニットを備えている。このシステムはET7に搭載される見込みだ。自動運転レベルなど具体的な機能には言及されていないが、将来的にレベル3以上にアップデート可能なシステム構成と思われる。
②NOMI
・車に搭載されるAIです。アレクサのような感じですね❕
③バッテリーが交換形式
・バッテリーがサブスクリプション形式となっていて(BaaS)、他のEVと違って「充電する」のではなく、「交換する」タイプである。
・Power Swap Station 2.0などを中心にバッテリー交換ができる場所も増えつつあります。
・また、NIO dayでバッテリーとして全固体電池が発表されたことがニュースになりましたが、この全固体電池がこれまで販売された車種にも取り付けられるのも、バッテリー交換形式の強みですね。
→2022Q4には開始になるようです(全固体電池に取り組むTOYOTAはまだ具体的な日程すら提示できない状況にもかからわず)。
④充実のアフターサービス
・こちらもサブスクリプション形式ではありますが、車のメンテナンスの際に自宅まで車を取りに来たり、洗車を含めたアフターサービスがかなり充実しています。
②その他の事業(気になる情報を含めて)
・「NIO House」
→NIOの所有者が利用できるカフェ、ワーキングスペースなどです。
・「NIO power」
→充電システムやバッテリー交換システムを扱う。
・「NIO Life」
→衣類や食べ物などを取り扱う部門。Eコマースにも従事しているようです。
○直近のニュース
・Neo Park
→NIOを含めた企業が集まる産業パークの建築に着工しており、さらなる生産体制の拡充が見込まれます。
・ドイツに進出予定
→ノルウェーに続いてドイツにも進出するようです。
○直近の決算
・カンファレンスコールを含めて以下に綺麗にまとめられていたので引用
→車両の販売数は順調であり、半導体不足がQ2にかけても懸念されます。
○これまでの決算
→度々、決算のmissがみられます。
○他社との比較
→Gross profit marginはTSLAの高さが目立ちますね。PSRはEVメーカー内では平均的といったところでしょうか。
○チャートなど
→PSR推移でみると、平均からやや高めくらいですね。
→一時の弱気相場からは抜けてRSIも70%程度まで上昇しています。
🌟まとめ
・中国で有名なEVメーカーで、XPEVとは違い高級車の提供に従事しています。
・中国の国策としてEVが推されている環境にあり、Neo parkの着工など中国の国や市からのバックアップも強い印象です。
・自動車の販売のみならず、NIO houseやNIO Lifeなど自動車を買うことでNIOの提供する生活環境に入り込むことができるようなサービスが魅力的に感じました。
・自動車の性能や国からのバックアップ体制など、これからに期待ですね。
🔵個人的には・・・
・TSLAと並んで買いたいEVメーカーの1つですね。
・直近の不穏な相場が懸念です。
👨🏫参考にしたサイト(上記解説内に記載していないもののみ)
→XPEVも買いたくなりますね。