- はじめに
- これまでの各アセットのパフォーマンスを振り返って
- 各アセットの長期的なパフォーマンス
- 今後の世界経済は
- VTやACWI(全世界株式)はどうなっているのか
- VTに投資するのか自分で組み合わせるのか
- 自分はどうするのか
はじめに
資産運用を始めて1年ちょっとが経過して、「米国最強!米国最強!」の風潮が続いています。
これからも米国に全投資!でも良いのかもしれませんが、今後30年以上は資産運用を続けていくつもりである中でどういう風に資産運用すべきなのか、自分なりに検討してみました。
これからずっと資産運用に興味を持って、情報を収集し続けられるのであれば今は米国最強!に乗っかって米国への全投資を続けて、米国以外の国への投資が叫ばれるようになったタイミング(何年先かはわかりませんが)で切り替えていくのでも良いのかもしれません。
ただ、熱しやすく冷めやすい自分の性格を考えると、何十年もそういった投資が続けられるかは疑問が残り、投資の大部分は定期的な積立へと切り替えたいと思っていたのが経緯です。
これまでの各アセットのパフォーマンスを振り返って
こういうのを見ると、株式以外にもコモディティやREITへの投資を考える必要があるのかなと長期的には感じますね。
債券については現金を必要最低限持つこととして、今の30歳前後という自分の年齢を考えると債券よりは株式のパフォーマンスに期待したいので、債券を持つことは考えていません。
各アセットの長期的なパフォーマンス
2008年以降は以下に米国が強かったのかが分かりますね。
米国に引っ張られて全世界株式であるVTもパフォーマンス良好で、比較的に2008年からで見ると日経平均も強かったです。あとは、金(GLD)も強かったですね。
逆に中国(FXI)に引っ張られてVWOもパフォーマンスはいまいちでした。
各資産をそれぞれ設定来で振り返ってみると、
VTI
2001年の設定来で+320%で、最大で60%程度の下落を経験。
配当再投資をすると+480%。配当利回りは2%程度で概ね推移。
参考までにSPY
1993年以降で+980%で、最大で58%程度の下落を経験。
→こうしてみるとこの30年は米国最強だった!これからも最強である可能性は大いに期待したいところであるが、はてさて…(未来は神のみぞ知るですね)
VEA
設定来では+5%。最大で67%の下落を経験。
地域別でみると、日本が13%で最多でその他ヨーロッパやカナダなどが上位を占めています。
配当再投資で+63%。配当利回りは概ね3%。
VWO
2005年の設定来で+95%。最大で69%の下落を経験。
中国・台湾・インドがほとんどを占める。配当利回りは2-2.5%。
FXI
設定来で+106%。最大で74%の下落を経験。
EPI
設定来で+42%。最大で66%の下落を経験。
GLD
設定来で+283%。最大で46%の下落を経験。
XLE
設定来で+136%。最大で78%の下落を経験。
各アセットの長期的なパフォーマンスを振り返ってみての感想
チャートだけをみると、米国のみで良いのではないかと思ってしまいますね。
昨今のインフレ等のヘッジや、これまでのチャートを見るとコモディティとしての金は資産に組み入れても良いのではとチャートからも感じます。
今後の世界経済は
30年先をみると、新興国の中国やインドが強いですね。
米国も変わらずに強い見通しです。
新興国はかなりランキングが落ちる印象です。
これをみると、長期的な投資先として新興国は考慮せざるを得ないのかなと感じます。
VTやACWI(全世界株式)はどうなっているのか
VTの方が広く世界をCoverしているが、概ねパフォーマンスはACWIとVTで変わらない。
どちらを優先するかと言えば、経費率からVTが優先されると思われる。
さて、VTがどれくらい新興国や先進国に分割されているのかまとめられたデータがなかったので、VTと同じパフォーマンスをしているACWIと同じ指数をトラッキングしているeMAXIS Slim全世界株式の資産構成をみてみる。
米国が58%、新興国が11.9%、米国除く先進国で30.1%
VTに投資するのか自分で組み合わせるのか
上記からVTと同じように
米国/VTI:先進国(除く米国)/VEA:新興国/VWO=58:30.8:11.9≒5:3:1で投資するの出ればVTで良い(経費率0.08%)
比率を変えたいのであれば、VTI(経費率0.03%)+VEA(経費率0.05%)+VWO(0.1%)で良い。
自分はどうするのか
米国優位がしばらく続くのは間違いないと思っているので、米国に多くを投資したい。
楽天証券で米国ETFの積み立てが出来るようになったので、比率は
VTI240ドル:VEA50ドル:VWO49ドル:GLDM18ドル×3≒5:1:1:1
にして、VEAの比率を低めにしようと思っています。
2050年の先進国↓:新興国↑を考慮してVEAを下げました。