$SQについての銘柄分析です。
○事業内容
Square(スクエア)はカードリーダー端末やアプリケーションを通じて決済ソリューション事業を展開している。POSソフトウェアを軸に、予約、小売販売、請求、支払いのサポートやレストラン向けソリューションも提供している。個人ユーザー向けには資産管理アプリ『Cash App』を展開しており、送金や支払い、株式・ビットコイン等の投資も可能となっている。
○事業内容の見通し
→Sellers(事業主)向けのエコシステム/Cash appなどの個人向けのエコシステムが2本柱になっています。
→コロナ下でSellers向けの売上は伸び悩んでいるものの、爆発的にCash appの売上が成長しており、この5年はCAGR 50%で成長しています。
→Sellers向けの市場規模は$100B以上、Individuals向けの市場規模は$60B以上と見込んでおり、ともに3%未満の市場規模をSQが獲得していると考えています。
→Sellers向けの$100B以上の市場規模の内、$85B以上は米国にその機会があると考えており、2000万件程度の事業主が$6Tの決済を行うことで得られる試算です。
→米国での市場規模$85Bの内訳は上記のようになる試算です。
→$85Bを超える部分に関しては、中期的には現在展開している日本や英国などの国際マーケットからの手数料売上や新製品による売上、長期的には新規市場の開拓やSQが主に展開している中小事業主以外の大事業主などへの市場拡大(以下)で得られる予定のようです。
→続いて、Individuals向けの市場規模については米国だけでも$9Tの規模があると試算しています。送金などの手数料で$4T、支払関係で$2T、投資関係で$3T。
→Cash appの米国内での$60Bの売上の内訳は上記を見込んでいます。
→$60Bを超える更なる成長のためには、中期的に新製品のよる売上、長期的には新規市場の開拓を計画しているようです。
○事業内容(Sellers向け)
主に中小事業主がレストランや小売などを行う上で必要な決済関連、在庫管理、従業員の勤怠管理を含めてサービスを提供するPOSシステムが中心となります。
①ハードウェア/POSシステム/ソフトウェア
→上記のSquare terminalのようなクレジットカードやタッチ決済などを可能とするハードウェアデバイスの販売しており、POSレジを利用することで「Square Point of Sale」というソフトウェア(アプリ)を介して顧客管理や在庫管理、従業員の勤怠管理(以下)などを行うことができます。
また、オンライン事業も展開できるサービスや「Square for Retail」や「Square for Restaurants」といった小売店/レストラン向けの拡張機能などの販売も行っています。
②金融サービス
『Square Capital』が代表です。
→SQが顧客管理や売上などをPOSシステムを通じて把握することができる強みを生かして行われる融資サービスです。最近では銀行の設立も発表されました。
→事業主はSquareを他のアプリに統合することで、Eコマースなど様々なことが可能になります。
○事業内容
「Cash app」が主たる代表です。
→個人間での送金サービスがメインでしたが、現在は給与の振り込み、株やビットコインの売買など様々なことができ、その手数料を徴取しています。
○売上構成
①Transaction-based revenue
→SQのプラットフォームを用いて決済された取引の手数料売上(GPV:Gross payment volume)。
②Subscription and services-based revenue
→「Cash app」や「Square capital」などの定額課金/サービスによる売上。
③Hardware revenue
→「Square terminal」などを始めとしたハードウェアの売上。
④Bitcoin revenue
→ビットコインの売上。
○直近の決算
→EPS/RevenueともにPassしています。ビットコインによる影響が大きくありますが、それを除いてもCash appの売上成長は目覚ましく、アフターコロナでSellers向けの売上が伸びることでさらなる成長に期待ですね。
○参考にしたサイト